搬送ロボット爪

こちらは食品業界で使用される搬送ロボット爪のリバースエンジニアリング事例です。

樹脂部品と金属ベース部品で組み立てられたワークであった為、それぞれを分解しスキャンいたしました。各々の部品は特に問題なくスキャン出来ました。樹脂部品の曲線部が2つの複合したR形状で成り立っており、なおかつテーパー形状にもなっている為、専用ソフトウェアによるモデリングには苦労しました。

今回のワークの重要なポイントは複合Ｒの繋ぎの位置をどこに設定するかという点でした。一度仮案として当社で図面を作成し、お客様と打合せを実施する事でより適切なポイントを発見する事が出来ました。仮案として作成した図面の複合Ｒの繋ぎ位置を現行と比較し、先端方向に0.1ｍｍ変更した箇所が使用上適切な位置となる事が判明いたしました。その後上記の通りに図面を変更してからワークを製作し納品いたしました。

複合Ｒとテーパー形状で成り立つ箇所は、相手部品との接触部分であり、このワークの重要な部分であると考え、一度仮でモデリングをし図面製作をいたしました。作成した図面をお客様にてご確認頂いてから修正箇所をフィードバック頂き、本図面と加工データを作成いたしました。その後加工まで完了させ納入後、再度使用感をご確認頂いてから検収完了となりました。
当社ではお客様の求めている事に正確に答える事はもちろん、更に向上性の高いご提案をお客様と共に作り上げていく事が重要だと考えております。

リバースエンジニアリングでお困りの方は、まずはご相談ください。