充填装置部品

こちらは化粧品業界で使用される充填装置部品のリバースエンジニアリング事例です。

複雑な形状である為、通常の裏表2回のみのスキャンでは死角が多く読み取れない箇所が多々発生しました。その為、簡易的な治具を用いて角度を付けてスキャンを実施したり置き方を工夫する等、複数枚のスキャンを行いました。撮影した複数のスキャンデータを合成し、1枚のスキャンデータを作成いたしました。

旋盤加工とフライス加工を組み合わせて加工しないと製作出来ない形状であった為、旋盤⇒フライスの順で加工いたしました。旋盤加工後にフライス加工の位相を合わせる必要があった為、フライス加工時の位置出しに苦労しました。特にワーク中段の溝加工後が120°になるよう均等に4箇所彫り込まないといけない為、位相及び均等割り振りに特に気を遣ってフライス加工の段取りをいたしました。

超短納期の依頼でしたが、現物のスキャンから図面作成までに1日、既存の協力会社(金属加工会社)との協力体制により、短納期対応を実現いたしました。その結果、ご依頼後4日という超短納期で現物まで完成させる事が出来ました。ユーザー様には大変ご満足頂き、その後同じワークを5個追加購入頂きました。一度スキャンから図面化まで完成させてしまえば､加工においては自社工場もしくは､弊社のネットワークを使用し迅速に製作する事が可能です。

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